2025/06/10

Taiwan Today

文化・社会

設立30周年を祝賀、台米双方のパートナーが「駐NY台北文化センター」を語る

2021/12/23
台湾初の海外文化拠点「駐ニューヨーク台北文化センター」が設立30周年に。同センターを介して台米の文化交流に貢献してきた双方の関係者が同センターについて語っている。(文化部サイトより)
「駐紐約台北文化中心(Taipei Cultural Center in New York)」(以下、「駐ニューヨーク台北文化センター」)は中華民国(台湾)にとって最初の海外文化拠点で1991年に設立された。設立30周年を祝うため同センターはその歴史に沿って台湾と米国の文化交流に大きく貢献してきた台湾の芸術家及び米国とカナダの芸術文化団体の関係者を取材、そのインタビューと貴重な写真を映像にまとめて同センターの公式ウェブサイトとフェイスブックで公開している。
 
今回は台湾と米国の25人へのインタビューを収録。そのうち「朱宗慶打撃楽団(Ju Percussion Group)」の創設者で芸術監督を務める朱宗慶氏は1994年に招きに応じてニューヨークで公演した時のことを振り返った。それによると、当時、駐ニューヨーク台北文化センターが地元の芸術文化団体のキュレーター、メディア、評論家を公演に招待したことがその後の同楽団による米国公演の基礎となった。また、米国の「アーティスト・イン・レジデンス」(アーティストを一定期間滞在させ、制作や活動の場を与える計画のこと)プログラムである「International Studio & Curatorial Program, ISCP」の芸術監督、Susan Hapgood女史は、台湾の芸術家たちは情熱に満ちているほか、開放的で包容力があると評した。
 
さらに芸術イベント「Performa Biennial」(パフォーマ・ビエンナーレ)のアートディレクター、ローズリー・ゴールドバーグ(RoseLee Goldberg)女史は、「台湾と米国の交流過程では互いが学び合った。台湾のアート公演は使用する手法や材料、創作の本質、美学の語り方などの面でいずれも目を見張らせる」と語った。一方、台湾の芸術家たちはこうした交流により、従来と異なる自己を見出したという。女優の呉可煕さんはどのような演者になりたいかを改めて考える機会になったと明かしている。
 
文化部(日本の省レベル)の李永得部長(大臣)も30周年を祝う映像を寄せ、駐ニューヨーク台北文化センター」30年間にわたって台湾の文化・芸術の美しさを米国に伝えるのに協力して来たことを称えた。そして今後、これまで以上に多く、豊かな国際的芸術文化交流が行われ、より多くの人に台湾を紹介できるようにと願った。
 
30周年を祝う映像のほか、『心の中の駐ニューヨーク台北文化センター』、『外国人からみた台湾のアーティスト』、 『あのころ、我々が交流したアートたち』の3本も同センターの公式ウェブサイトフェイスブックで公開されている。
 
 

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